2020年の初挑戦して見事に失敗したポポーの挿し木。アジサイや八重桜の挿し木の経験からわかったことを活用して、ポポーの挿し木を成功させることができるでしょうか?
ポポーの挿し木【2022年】
ポポーの挿し木に初めて挑戦したのは2020年です。そのときは発根の気配すらなく、失敗に終わりました。ポポーの増やし方としては、種、接ぎ木、根挿しという情報はありますが、挿し木で増やすという情報はほとんど見つけることができません。
ポポーは挿し木に向かないという情報も見たこともあり、ポポーの挿し木は諦めていました。それなのになぜ再挑戦するかというと、「ほぼ100%挿し木が成功する」という剪定バサミを使った八重桜の挿し木で、以前よりも発根した挿し穂が多かったからです。
剪定バサミの詳しいことは2022年の八重桜の緑枝挿しの記事にまとめてあります。
ポポーを挿す【2022年】
挿し木について調べると、梅雨時期が適している植物が多いようですが、今回のポポーの挿し木は少し遅めな感じになってしまいました。理由は、新しく買った剪定バサミを使った八重桜の挿し木で発根率が高そうだったからです。
挿し木の準備
挿し穂に使う枝は、地植えのポポー(1本目)から取ることにしました。2020年と同じポポーです。この時点でどのようなポポーがあるかは、ポポー栽培の2年目の記録にまとめてあります。2022年7月あたりのところを見てもらうとわかると思います。
挿し穂を作るために使った剪定バサミは、2022年の八重桜の緑枝挿しで使ったものです。5000円くらいしましたが、八重桜の挿し木では発根率が高そうな感じでした。
鉢は2022年の八重桜の緑枝挿しで使ったプラスチックのコップの再利用です。八重桜の緑枝挿しでは50個のコップを使いましたが、49個が枯れてしまって用済みになりました。そのうちの5個以外はツツジの挿し木に再利用したので、プラスチックのコップでの挿し木は5本での挑戦です。
それに加えて、2020年のポポーの挿し木でも使ったプランターも再利用することにしました。そのプランターの土は、2020年から同じものを使い続けています。
ポポーを挿す(1日目:2022年7月中旬)
地植えのポポー(1本目)から邪魔な枝を何本か切って、そこから挿し穂を作りました。ポポーは葉っぱが大きいので、挿し穂の葉っぱは4分の1~6分の1くらいまで小さく切り、水揚げは1時間程度でした。
プラスチックのコップ5個に1本ずつ、プランターに10本、計15本挿しました。最初はコップだけにしようと思っていましたが、挿し木が難しいらしいポポーだと少なすぎると思ってプランターも使うことにしました。
ポポーの挿し木の経過1(28日目:2022年8月中旬)
ポポーの挿し木をしてから約1か月経ちました。
プラスチックのコップの方は、あまり変化がないように見えます。ただ、よくよく見ると左から2番目のポポーの真ん中の葉っぱが少し大きくなって、新しい葉っぱの芽が出てきています。成長しているようなので、発根も期待してしまいます。
プランターの方は葉っぱが落ちたのが1本、葉っぱが黄色くなってきたのが3本という感じです。他のは大きな変化はなさそうです。
真夏はすぐに土が乾いてしまう可能性があるので、ほぼ毎日水やりしています。それがいいのか悪いのかわかりませんが、乾いてしまうよりはいいかなと思っています。
ポポーの挿し木の経過2(98日目:2022年10月下旬)
ほとんどの葉っぱが枯れてきました。周りからは根っこが見えないので、発根しているかどうかは不明です。このまま春まで待つ予定です。
ポポーの挿し木の経過3(154日目:2022年12月中旬)
ポポーの挿し木は屋外で冬越しする予定でしたが、プラスチックのコップに挿したポポーだけ屋内に入れることにしました。八重桜の挿し木と一緒に冬越しです。
今のところ根っこは見えていないので、発根しているかは不明です。芽は柔らかくて枯れている感じではなさそうでしたが、結果がわかるのは春になってからになります。
プランターに挿したポポーも棒状態です。こちらは屋外放置にします。敷き藁もしないで、土が乾いたら水やりをするだけにします。
ポポーの挿し木の経過4(195日目:2023年1月下旬)
屋外で冬越し中のポポーの挿し穂が倒れていました。霜柱ができたりで土が盛り上がって倒れたんじゃないかなと思います。
倒れた挿し穂から根っこは出ていませんでした。倒れていない挿し穂の発根は不明ですが、とりあえずこのまま春になるのを待つ予定です。
ポポーの挿し木の経過5(260日目:2023年4月上旬)
屋内管理していたポポーの挿し穂の芽が緑になってきていました。葉っぱが出始めているようです。根っこは確認できませんが、挿し木成功なのでしょうか?
ポポーの挿し木の経過6(270日目:2023年4月中旬)
葉っぱがはっきりとわかるようになってきました。挿し木をしてから270日も経っているので、これで発根していなかったら驚きです。
寒さ対策で屋内で管理していましたが、4月も中旬になったので屋外に出すことにしました。肥料をどうするか悩みながら、少し様子を見ることにします。
冬も屋外に置いていたプランターのポポーも1本だけ葉っぱが出始めています。もしかしたら、2020年の挿し木は諦めるのが早かったのかもしれません。
ポポーの挿し木の経過7(277日目:2023年4月中旬)
はっきりと緑になっていた葉っぱが枯れてしまいました。日当たりがいいところに置いていたのが失敗だったのでしょうか?
葉っぱが一番大きかったポポーは茶色になっています。よくよく見ると緑のところもあるので、日陰に移動させました。
日陰に放置しているプランターのポポーは葉っぱが枯れていないので、直射日光がよくなかったようです。
ポポーの挿し木の経過8(314日目:2023年5月下旬)
プランターに挿していたポポーの挿し穂の葉っぱが枯れていたので、抜いてみました。根っこは確認できませんでした。
発根していたけど枯れてしまったのか、もともと発根していなかったのか。どっちが正しいかはわかりませんが、プランターでの挿し木は失敗です。
ポポーの挿し木の経過9(343日目:2023年6月下旬)
完全に枯れてしまったようです。緑っぽいところも見当たりません。
抜いてみたところ、発根している感じはありませんでした。発根しないまま冬越しをして葉っぱを出したということなので、それもそれですごいですね。
ポポーの挿し木【2022年】まとめ
「みきかじや村 楽なんです 剪定」という挿し木向きの剪定バサミを使って、ポポーの挿し木に挑戦しました。八重桜の挿し木で発根率が高かったので少し期待してのスタートでした。
2020年のポポーの挿し木は、9月下旬に発根確認して発根していませんでした。まだ葉っぱが残っていたので、春まで待ったら成功したのかもしれません。そこで、2022年は春までそのままにしておくことにしました。
冬の間は棒状態でしたが、春に貼って新芽が出てきました。これは期待できそうだと思いながら、大きくなっていくのを待つことにしました。
でも、大きくならず、最終的には枯れてしまいました。しかも、発根していないという結果です。
発根しない状態で冬を越して、春に新芽が出てくるというのはすごいことですが、挿し木としては失敗です。やっぱりポポーの挿し木は無理なのかもしれません。
ポポーは接ぎ木か根挿しで増やすようなので、次は根挿しに挑戦するのもいいかもしれませんね。3月頃が適期のようなので、その頃にまた考えます。
とりあえず、諸事情で2023年も挿し木をしています。2024年の春以降に結果をまとめようと思っています。