気づいたら庭で育っていたポポー。昔にポポーの木があったんですが、何年か前に他の木と一緒に全部切ってしまったのに、なぜかポポーが復活していました。
せっかくなのでポポーを育てようと思いましたが、生えてきた場所が悪かったので、移動させるためにポポーの挿し木に挑戦することにしました。
ポポーの挿し木【2020年】
庭のポポーの位置を変えるために掘り上げて移植することも考えましたが、素人には難しいだろうと思って、少し気軽にできる挿し木で増やして、移動させることにしました。移植だと失敗したときに全滅ということになってしまいますからね。
ちゃんとした挿し木は今回が初めてです。ポポーの挿し木と一緒に八重桜の挿し木もやっています。
ポポーを挿す【2020年】
ポポーの挿し木をやる前に少し調べたところ、ポポーの挿し木は難しいらしいことがわかりました。増やし方としては、接ぎ木や根挿しが一般的のようです。接ぎ木は種が必要で、根挿しは時期が合わなかったので、挿し木をすることにしました。
時期が合っていても、根挿しは根っこを取るので、もともとのポポーの木に影響がありそうで、やらなかったと思います。
挿し木の準備
挿し木をするのに用意したものは、同じ年(2020年)にやった八重桜の挿し木と同じで、ペットボトルと種まき・挿し木用の土です。挿し穂を取る剪定バサミは家にあったものを使いました。
あとからプランターでの挿し木もしたので、プランターも追加しました。土は同じものです。
ポポーを挿す 1回目(1日目:2020年7月上旬)
ポポーの挿し木は八重桜の挿し木のついでという感じでやりました。そのとき挿し木したのは、ポポー、八重桜、アジサイ、ケヤキです。
挿し穂を取って、土に埋める側を斜めに切り、葉っぱを4分の1程度に切りました。ポポーの葉っぱは大きいので、大きく切り落としました。そうやって作った挿し穂を水につけて1時間半程度、水揚げをしました。
鉢として使ったのはペットボトルです。2リットルのペットボトルを半分に切って、穴を空けたフタをつけて、上の部分を逆さまにして下の部分に差し込む形で作りました。
そこに種まき・挿し木用の土を入れて水をかけ、割り箸で土に穴を空けて挿し穂を挿しました。挿し穂を挿してからまた水をかけて完成です。最後に水をかけるのは、挿し穂を固定する目的だそうです。
風で倒れないように、ペットボトルの下の部分に石を入れてあります。
このときルートンを使いましたが、果樹などの食用作物には使えないことを後から知ったので、これが発根してもそのまま育てるわけにはいけないという悲しい状況です。
ポポーを挿す 2回目(11日目:2020年7月中旬)
ルートンなしバージョンで挿し木を追加することにしました。どういう理由かは忘れましたが、すのこ付きのプランターを用意しました。土は同じ種まき・挿し木用の土です。
ポポーの挿し木の経過【2020年】
ポポーの挿し木は2回に分けて行いました。1回目(ペットボトル)はルートンを使ってしまったので、成功したとしても破棄することが決定しています。2回目(プランター)はルートンを使っていないので、ぜひとも成功してほしいところです。
挿し木の経過1(3日目:2020年7月上旬)
2回目の挿し木をする前なので、ペットボトルだけです。ポポーは一番右ですが、特に変化はないようです。最初は毎日水やりをしていたと思います。
挿し木の経過2(6日目:2020年7月中旬)
楽に移動させられるように、収納ボックスを買っててきて、まとめて入れました。ポポーに特に変化はないようです。収納ボックスの底を割ってあるので、そのまま水やりしても水が溜まらないようになっています。
挿し木の経過3(17日目:2020年7月下旬)
プランターの方のポポーは、小さかった葉っぱが大きくなってきました。順調ということでしょうか。ポポーの葉っぱは大きいので、小さいものも切っておいた方がよかったのかもしれません。毎日の水やりはやめて、乾く前に水やりという感じにしていたと思います。
挿し木の経過4(31日目:2020年8月上旬)
1回目のペットボトルは葉っぱが黄色くなってきました。切り口から枯れてきている感じがします。
プランターの方は葉っぱが大きくなりました。左側ににゅっと出ているやつです。
挿し木の経過5(48日目:2020年8月下旬)
1回目のペットボトルの写真がなかったので、この時点でどうなったのかわかりませんが、2回目のプランターは枯れ始めています。大きくなっていた葉っぱは行方不明です。
挿し木の経過6(84日目:2020年9月下旬)
見た目はまだ完全に枯れていませんでしたが、八重桜とアジサイの鉢上げと同じタイミングでポポーも発根具合を確認してみることにしました。写真にあった本数が、ペットボトルの本数とも、プランターの本数とも違ったので、おそらく枯れたものを抜いて、残っていた両方の挿し穂だと思います。
写真を見るとわかりますが、残っていた5本のうち1本も発根していませんでした。また挿すという選択肢もありましたが、ここで終了にしました。
ポポーの挿し木まとめ【2020年】
ポポーの挿し木に限りませんが、挿し木は土が乾かないことが大事なので、土の量が多い方が水やりが楽になります。お金をかけたくなければペットボトルを使うといいと思いますが、楽をしたいならプランターがオススメです。
ポポーの挿し木は難しいとわかっていましたが、発根する気配もなく終了となりました。ポポーを増やす方法として挿し木はオススメできないのかなと思っています。
ポポーを挿し木で増やす上で問題になるのは、何のために増やすのかというところです。ポポーは違う品種が2本以上ないと実がなりにくいという性質があるので、挿し木で増やしたポポー同士では実がなることは期待できないと思います。
違う品種のポポーが2本以上あるのであれば、種で増やした方が確実です。すでにあるポポーの品種をバックアップしたいというのであっても、種から育てたポポーに接ぎ木した方が楽かもしれません。
今回の挿し木は、1本しかないポポーの移動が目的なので、選択肢は挿し木、移植、根挿しの3つでした。移植と根挿しはポポー自体を枯らしてしまう可能性もあり、挿し木一択という感じでした。でも、予想通りの失敗です。
どちらにしても、もう1品種が必要なので、ポポーの苗木を買ってきて育てることにしました。ポポーの栽培記録は別の記事にまとめてあります。