八重桜の挿し木【2020年】

昔から庭にある八重桜の場所を変えたい、バックアップを残したいという思いから、八重桜の挿し木に挑戦しました。ネットで挿し木のやり方を調べ、「これでいいのだろうか?」と思いながらやってみた1年目。その経過を公開します。

結論から言えば、発根まではできましたが、冬越しに失敗しました。

八重桜の挿し木【2020年】

桜の挿し木は難しいと聞いたことがあったんですが、少し調べてみるとそこまで成功率は低くなさそうな情報を見つけたので、庭にある八重桜の挿し木に挑戦しました。

八重桜の挿し木1年目の2020年。ネットの情報を頼りに、とりあえずやってみるという感じでスタートしました。それと同時に、庭の八重桜が枯れそうな雰囲気だったので、なんとしても成功させたいという強い思いもありました。

2020年の挿し木の経過を紹介します。

八重桜を挿す【2020年】

挿し木の情報を集めた上で、必要なものなどを集め、見よう見まねで挿し木をしてみました。

八重桜の挿し木をやろうと思ったのが梅雨入り後だったので、「緑枝挿し」に挑戦です。しかも6月下旬という遅めの時期だったので、成功しない可能性の方が高いだろうなと思いながらやっていました。

「緑枝挿し」の読み方がわからないまま2年が経過していますが、この記事を書くにあたって調べてみたら、「りょくしざし」と読みことを知りました。

挿し木の準備

まずは必要な物などを準備することから始めました。

できるだけお金をかけないようにやろうと思ったので、ペットボトルを使った挿し木にしました。用土は種まき・挿し木用の土を買いました。切れ味のいいハサミも必要とのことだったんですが、家にあった剪定バサミを使いました。

このときは、記録用の写真をあまり撮っていなかったので、準備した物の写真はありません。少し後悔していますが、仕方ないですね。

八重桜を挿す 1回目(1日目:2020年7月上旬)

2020年6月下旬に八重桜の挿し木をやろうと決め、実際に挿し木をしたのは2020年7月になってからでした。6月くらいと書いてあるサイトなどが多かったので、「くらい」という表現と梅雨という時期に賭けたという感じです。

八重桜と同時に、アジサイ、ポポー、ケヤキの挿し木に挑戦しました。挿し穂を作って水揚げ。写真の時間を見る限り、水揚げは1時間半程度だったようです。

挿し穂は2~3節で切って、下の節を土に埋める形にしましました。土に挿すところは斜めに切って断面積を大きくしてあります。そうするとより水を吸い上げられるとか。葉っぱは2分の1~3分の1程度に切りました。光合成のために葉っぱが必要で、蒸散(葉っぱから水が出ていくこと)を減らすために葉っぱを小さくする必要があるからです。

ペットボトルで作ったポット。2リットルのペットボトルを半分に切って、上の方を逆さにして下の方に突っ込む形です。ペットボトルのフタに穴を開けて水が抜けるようにしてあります。

記憶が正しければ、ルートンを使ったと思います。あとから気づいたんですが、食用作物にルートンを使ってはいけないんですよね。八重桜は梅酢漬けに使うので、成功したとしても使えなかったわけですが。

挿し穂を挿すところに割り箸で穴を開けて、挿し穂を挿してから水をかけて固定しました。うまく穴が塞がらないところは、指で押さえて、そのあと水をかけています。

風などで倒れる可能性を考えて、ペットボトルの下の部分に石を入れました。

八重桜を挿す 2回目(3日目:2020年7月上旬)

ジフィーポットでの挿し木を追加しました。なぜ追加したか忘れましたが、おそらく買い物に行ったついでに買ってきたタイミングだと思います。ジフィーポットはそのまま土に埋めると分解されるポットです。

八重桜を挿す 3回目(11日目:2020年7月中旬)

食用作物にルートンを使ってはいけないことに気づいたので、八重桜とポポーの挿し木を追加しました。ペットボトル、ジフィーポットの次はプランターです。乾燥対策という意味では、土の量が多いので一番楽なのがプランターでした。

違いを見るために、ルートンを使った挿し木もそのまま残しました。

八重桜を挿す 4回目(12日目:2020年7月中旬)

挿し穂を水につけておくだけで発根するという情報を見たので、水挿しにも挑戦しました。八重桜、ケヤキ、ヤマブキの3種類を1つのペットボトルに突っ込んであります。これの経過写真は撮ってなかったので結果を先に言うと、全滅でした。

八重桜の挿し木の経過【2020年】

2020年は4回に分けて挿し木をやりました。その経過を見ていきましょう。写真を撮ったタイミングは変化に気づいたときと、記録としてそろそろ必要だと思ったときです。

挿し木の経過1(3日目:2020年7月上旬)

ジフィーポットの挿し木をした日です。特に変化はない感じですね。ジフィーポットの写真は上にあるのと同じなので省略します。最初は毎日水やりしていました。

挿し木は全部屋外の日陰で管理しました。

挿し木の経過2(6日目:2020年7月中旬)

まとめて移動できるように収納ボックスに入れました。水が溜まらないように底を割ってあります。アジサイの葉っぱが少し大きくなってきた気がしますが、八重桜には変化がなさそうです。

挿し木の経過3(17日目:2020年7月下旬)

挿し木1回目と2回目の中に葉っぱが黄色くなってきたものが出てきました。まだ元気そうなものもあります。

3回目のプランターは変化がないようです。

挿し木の経過4(22日目:20207月下旬)

1回目と2回目に完全に枯れた感じのものがあります。この頃には、乾く前に水やりという感じにしていたと思います。

プランターの方はあまり変化していません。

挿し木の経過5(31日目:2020年8月上旬)

1回目のペットボトルは完全に枯れました。2回目は完全に枯れたものと、枯れかけたものがある感じです。1本だけ葉っぱが1枚元気なのが不思議な気がします。この後、1回目と2回目の写真を撮っていませんでしたが、すべて枯れました。

3回目のプランターにも葉っぱが黄色くなったものが出てきました。

挿し木の経過6(48日目:2020年8月下旬)

ここからは3回目のプランターだけです。1本だけ緑のままになっています。完全に枯れたものと、枯れつつあるのもという感じですね。

八重桜の鉢上げとその後【2020年】

挿し木が成功して発根したら、次は鉢上げです。栄養分のない種まき・挿し木用の土から普通の培養土への植え替えをしました。ちなみに、普通の植え替えも鉢上げと呼ぶのか、挿し木からだけなのか、鉢のサイズを大きくすることなのか、よくわかっていません。

鉢上げのタイミングがいつなのかがわからないまま、このときはそろそろかなという勝手な判断でやりました。葉っぱは残っていたし、発根もしていたからタイミング的には悪くないんじゃないかなと思いますが、どうなのでしょう?

鉢上げ(84日目:2020年9月下旬)

新しい葉っぱは出ていませんが、葉っぱはまだ緑で元気そうです。根っこも生えていて、1本はびっくりするくらい長くなっています。

鉢上げ用の鉢は、成長がいいという噂のスリット鉢を使いました。何号だったかは忘れました。

最初は水やりを多めにしました。置き場所は、もともと置いてあった日陰です。

鉢上げ後1(88日目:2020年10月上旬)

2枚あった葉っぱのうち1枚が落ちました。もう10月で、これからは葉っぱが落ちていく時期なので、もう1枚がいつまで残り続けるかという感じですね。

鉢上げからある程度経ったところで、水やりは「乾いたらたっぷり」に切り替えました。

鉢上げ後2(90日目:2020年10月上旬)

今更遅い気がしましたが、少しでも光合成させた方がいいと思って日向に出しました。

鉢上げ後3(115日目:2020年10月下旬)

残り1枚の葉っぱも色が変わってきました。この時期にこのくらいなので、枯れてはいないと思います。ちなみに、後ろにあるのは知り合いからもらった月桂樹です。普通の月桂樹より葉っぱが小さいのが気になりますが。

鉢上げ後4(132日目:2020年11月中旬)

最後の葉っぱも落ちました。結局新しい葉っぱは1枚も出ませんでしたが、これからは冬越しを考えないといけない時期です。

挿し木で増やした八重桜の冬越し【2020年】

生きているのか、枯れているのかわからない冬の時期です。冬越しをしないといけませんが、春になるまで変化がないのがつらいところです。

どうやって冬越しすればいいのかわからないので、Google大先生に聞いたりしながらできる範囲でやってみました。八重桜は寒さに強いらしいので、屋内には入れずに軒下での管理にしました。水やりは「乾いたらたっぷり」を意識しながら、週1くらいだったと思います。

冬越し1(136日目:2020年11月中旬)

軒下に移動させました。霜が降りる地域なので、霜対策です。直置きだと冷えすぎそうなので、なぜか家にあったカゴを逆さまにしてその上に置きました。

冬越し2(149日目:2020年12月上旬)

どこまでの寒さ対策が必要なのかわかりませんが、鉢をプチプチで巻いて保温して、敷き藁でのマルチングをしてみました。ただの棒のような八重桜が、敷き藁のせいでどこにあるかわかりにくくなりました。

冬越し3(169日目:2020年12月下旬)

水やりのタイミングがわからなかったので、いろいろ調べた結果、割り箸を挿すことにしました。水分量を調べられる道具もあるみたいですが、安く済ませたいので割り箸です。割り箸を抜いて濡れているかどうかで水やりするかどうかを決めるという使い方です。

冬越し4(241日目:2021年3月上旬)

3月になり、芽吹き始める植物も出てきました。八重桜はもともと遅いので、特に変化がなくても問題ないかなという感じです。割り箸を使っても水やりのタイミングがわかりにくかったので、使うのをやめました。

冬越し5(269日目:2021年3月下旬)

3月もそろそろ終わりということで、寒さ対策終了です。軒下から出したのはこの日よりも前だった気がします。挿し穂を取った八重桜がどうなっていたかはわかりませんが、何らかの変化は出ていたはずの時期です。それでも挿し木の八重桜は変化なしです。

挿し木で増やした八重桜の春【2020年】

2020年7月に挿し木をして、初めての春が来ました。いつ芽吹くのか、それとも枯れているのか。水やりくらいしか気にしていなかった冬とは違い、ちゃんと芽吹くのかが気になって仕方ない季節です。

最初の春1(273日目:2021年4月上旬)

挿し穂を取った八重桜は花が咲き始めました。でも、挿し木の八重桜には変化がありません。

最初の春2(336日:2021年6月上旬)

5月になっても変化がなく、6月になっても変わりませんでした。さすがにもう無理だろうということで、抜いてみました。長かった根っこもなくなっていたので、完全に枯れてしまったようです。何が悪かったのかは不明なままです。

八重桜の挿し木まとめ【2020年】

初めて挑戦した八重桜の挿し木は失敗に終わりました。発根まではしたので、その後の管理の問題かなと思っています。

挿し木の期間中も、冬越し中も、一番難しいのは水やりでした。緑枝挿しでは挿し木した状態で夏越しをする必要があるので、気づいたら乾いていたということもありました。そういう意味では、土の多いプランターでの管理が楽でした。

冬越し中は挿し木したアジサイの鉢で土が完全に凍っていたので、おそらく八重桜も同じだったと思います。根っこも凍ってしまったのが失敗の原因かもしれません。八重桜は寒さに強いらしいとはいえ、根っこが凍ったら枯れてしまってもおかしくないですよね。それを耐え抜いたアジサイは強すぎるのかもしれません。

八重桜の挿し木はこれで終わりではなく、2021年に続きます。2020年の挿し木の失敗が確定した3日後からのスタートです。

参考にしたサイト

挿し木のやり方が全くわからなかったので、Google大先生に聞いて、いくつかのサイトを参考にしました。当時参考にしたことが確実なサイトだけ紹介しておきます。

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