
アジュガは葉っぱから増やすことができます。
一般的には、アジュガはランナーを使って増やしますが、葉っぱを使った挿し芽でも増やすことができるようです。葉っぱから新しいアジュガができるというのもなかなか興味深いものです。
アジュガの挿し芽のやり方
アジュガの挿し芽には葉っぱを使います。葉っぱを土に挿しておくことで根っこが出て、そこから新しい芽が出てくるというものです。なかなか不思議で面白そうな現象なので、1回試してみるのもいいかなと思います。
アジュガの挿し芽は、YouTubeチャンネル「yamakana farm やまかなふぁーむ」の動画を参考にしました。
動画とは少しやり方が違いますが、アジュガの挿し芽を成功させた方法を載せておきます。
- アジュガの葉っぱ(古いものの方がいい)を取る
- 挿し芽・種まき用の土を使い、鉢のふちに乗るように葉っぱの根元を挿す
- 日陰に置いて、土が乾かないように水やりを続ける
- 1か月程度で発根する
- 発根したら培養土を使い、鉢の中心から離したところに植え付ける
- しばらく日陰で管理する
- 1か月程度で新しい芽が出てくる
- 新しい芽が大きくなってきたら日向に移動させる
アジュガの挿し芽の実際【2022年】
今回の挿し芽では、気づいたら庭にあったアジュガを使いました。見つけたのは2021年の秋で、そのままでも冬を越してくれるようだったので、春になってから挿し芽をすることを考えていました。冬の間に枯れたようになっていましたが、春になってちゃんと芽吹いてくれて安心しました。
ちなみに、Googleレンズを使って調べたところ、「ジュウニヒトエ」と判断されました。アジュガの仲間みたいです。以前はなかったような気がするので、どこかから種が飛んできたんでしょうか?
アジュガの挿し芽の経過【2022年】
アジュガ(ジュウニヒトエ)を早く増やしたいというのもあって、十分に葉っぱが大きくなる前に挿し芽をやることにしました。失敗してもやり直せばいいと考えていました。下の写真が、挿し芽をしたときのアジュガです。

アジュガの挿し芽の経過1(1日目:2022年4月下旬)
アジュガから葉っぱを5枚取りました。どの葉っぱを取るま迷いましたが、できるだけ大きくて、ランナーの発根するところではないところにある葉っぱを選びました。
もう少し待てば選びたい放題だったのかもしれませんが、早くやることを優先した結果です。ランナーでも増やしたので、それは別の記事にまとめる予定です。

本当は新しい挿し芽用の土を使った方がいいんですが、初めての八重桜の挿し木から使い回しているプランターと土を使いました。そのときから土は入りっぱなしです。一応、挿し木・種まき用の土です。
挿し芽のやり方には「鉢のふちに乗るように」と書きましたが、土が少ないのでプランターの内側に立てかけるように挿しました。葉っぱが土についていなければ大丈夫ということなので、これでも問題ありません。
本当は日陰で管理するんですが、まだ春ということもあって、実験的に日向に置くことにしました。

アジュガの挿し芽の経過2(9日目:2022年5月上旬)
日向に置いていたらアジュガの葉っぱが枯れてきたので日陰に移動させました。春でも日向はダメなようです。5月になると暑くなる日も多くなりますしね。

アジュガの挿し芽の経過3(37日目:2022年6月上旬)
3週間くらいで発根するということでしたが、1か月ちょっとしたところで確認することにしました。葉っぱ5枚中2枚は枯れてしまって、1枚は発根していませんでした。残りは2枚です。
前回の写真と比べて、角にある葉っぱが移動しているように見えますが、移動しています。少し前に確認のために掘ってみて、発根がいまいちだったので戻したからです。

残った2枚を掘り上げたところ、両方とも発根していました。右側の葉っぱが少し黄色くなっている方が根っこが少ない状態ですが、一緒に鉢上げすることにしました。うまく成長してくれるといいんですが。

9cmポットにカインズホームの安い草花用の培養土を入れて、発根したアジュガを植え付けました。動画だと日陰で2~3週間ということでしたが、新しい芽が出てくるまで日陰で管理することにしました。
日陰だと土があまり乾かないので水やりが難しいんですが、土が乾かないように気を付けながら水やりをしました。

アジュガの挿し芽の経過4(72日目:2022年7月上旬)
鉢上げから約1か月経ちましたが、右側のアジュガの葉っぱが枯れてしまいました。水やりなどは同じようにしていましたが、鉢上げしたときから葉っぱが黄色くなっていたので、そもそも枯れ始めていたのかもしれません。
葉っぱだけが枯れて、根っこは生きている可能性も考えて、そのままにしておくことにしました。

左側のアジュガは小さい芽が出てきていました。とりあえず順調なようです。

アジュガの挿し芽の経過5(127日目:2022年9月上旬)
途中から日向に出しましたが、そのときに写真を撮り忘れていたので、いつだったかわからなくなってしまいました。おそらく8月上旬に西日が当たらない日向に移動させたと思います。
葉っぱが枯れたアジュガも新しい芽が出てきてくれることを期待してましたが、何の変化もなく時間だけが過ぎてしまいました。やっぱりダメだったようです。

アジュガの挿し芽の経過6(249日目:2023年1月上旬)
鉢上げしたアジュガのうち1つは枯れてしまったので、1つだけの経過になります。
冬になりましたが、まだ葉っぱが枯れずに残っています。親株は冬に枯れていたのでそういうものだと思っていましたが、調べてみたらアジュガは多年草なんですね。霜で枯れるようです。
このアジュガは軒下に移動させてあるので、このまま冬越しできるのかもしれません。

アジュガの挿し芽の経過7(285日目:2023年2月上旬)
挿し芽で増やしたアジュガと親株のアジュガの比較です。左側が親株ですが、枯れているような雰囲気になっています。
去年の2月頃には地上部が完全に枯れていた気がしますが、単なる記憶違いだったのでしょうか。
挿し芽で増やした方は軒下に置いてあるので、地上部も枯れずに残っています。冬越しできたら、地植えにするつもりでいます。

アジュガの挿し芽の経過8(341日目:2023年4月上旬)
気づいたらアジュガの花が咲いていました。挿し芽をして初めての春に花が咲くとは思っていなかったので驚きです。
ちなみに、親株のアジュガと比較の写真を撮ろうと思ったんですが、親株は消滅していました。これから出てくるのか、枯れたのか、地上部が枯れているときに間違えて根っこごと抜いてしまったのか。

アジュガの挿し芽の経過9(369日目:2023年5月上旬)
植え付け場所の準備ができたので、植え付けることにしました。牛糞たい肥を少し入れましたが、土としてはよくない感じだと思います。
花が枯れてきて元気がない感じで、ちゃんと根付いてくれるか心配です。

植え付け完了。しばらくは毎日水やりをする予定です。ちなみに、親株のアジュガはまだ行方不明のままです。

アジュガの挿し芽の経過10(373日目:2023年5月上旬)
元肥を入れ忘れたので、余っていたイチゴの肥料をあげました。写真ではアジュガと土が同化して見えにくくなっていますが、今のところ枯れてはいないようです。

アジュガの挿し芽の経過11(412日目:2023年6月中旬)
植え付けたときと比べて小さくなっていますが、ランナーが伸びてきています。これから雑草も増えてくるので、定期的に雑草取りが必要になりそうです。

アジュガの挿し芽の経過12(436日目:2023年7月上旬)
葉っぱが大きくなってきました。日当たりがいいところに植え付けたので、夏の暑さに耐えられるか心配です。

アジュガの挿し芽の経過13(442日目:2023年7月中旬)
アジュガがなくなっていました。暑さに耐えきれなかったんだと思います。
挿し芽で増やすことは成功しましたが、植え付けで失敗です。日陰になる時間がもっと長い場所だったら違ったのかもしれません。

隣に植え付けたランナーで増やしたアジュガは残っています。単純に日差しとかの問題だけではなく、植え付けるときの大きさも関係がありそうです。

アジュガの挿し芽 まとめ
なんとかアジュガの挿し芽を成功させることができました。葉っぱから新しいアジュガができるというのは、なんとも不思議な感じがします。
今回は葉っぱ5枚を使って、1枚が成功でした。成功率は20%です。これが高いのか低いのかわかりませんが、適当にやったわりにはいいのかなと勝手に思っています。
2022年の八重桜の緑枝挿しで使った剪定バサミを使ったら成功率が上がるかもしれないので、普通の剪定バサミとの比較を計画しています。
挿し芽自体は成功しましたが、植え付け後に枯れてしまいました。問題点は「植え付け時の大きさ」と「植え付け場所」だと思います。
ランナーで増やしたアジュガは、大きく育っていたので隣に植え付けても無事でした。挿し芽のアジュガは植え付けが早すぎたのかもしれません。
あるいは、もっと日陰になる時間が長い場所に植え付ければ違ったかもしれません。これは反省点ですね。
今回のアジュガの挿し芽は4月下旬から始めました。発根を確認して鉢上げしたのが6月上旬、新しい芽が出てきたのを確認できたのが7月上旬でした。挿し芽をしてから発根まで1か月程度、鉢上げしたから新しい芽が出るまで1か月程度という感じです。
アジュガはランナーで増やした方が楽ですが、葉っぱを使った挿し芽で増やすのは違った楽しみがあるので、興味のある方は挑戦してみてください。
最後に、アジュガの挿し芽のやり方を再度載せておきます。
- アジュガの葉っぱ(古いものの方がいい)を取る
- 挿し芽・種まき用の土を使い、鉢のふちに乗るように葉っぱの根元を挿す
- 日陰に置いて、土が乾かないように水やりを続ける
- 1か月程度で発根する
- 発根したら培養土を使い、鉢の中心から離したところに植え付ける
- しばらく日陰で管理する
- 1か月程度で新しい芽が出てくる
- 新しい芽が大きくなってきたら日向に移動させる