2022年もアジサイの緑枝挿し(りょくしざし)に挑戦です。本当はやる必要がなかったんですが、試してみたいことがあったので、緑枝挿しもやってみました。
アジサイの挿し木(緑枝挿し)【2022年】
アジサイの挿し木は2022年で3年目です。2020年に1本成功して、2022年の花が咲きました。2021年は2本成功して成長中。さらに2022年の休眠挿しも鉢上げすることができました。
この記事を書き始めた時点(2022年6月)で、13本のアジサイを育てていることになります。それとは別に放置している地植えのアジサイ2本と、実験的に地植えした1本があります。実験的な地植えは別の記事にまとめたいと思います。
2022年の休眠挿しが成功したら、アジサイの挿し木は中断するつもりでした。でも、緑枝挿しはちょっとした実験のためだけにやることにしました。
アジサイを挿す(緑枝挿し)【2022年】
以前、「カーメン君ガーデンチャンネル」の個人庭の動画で、「アジサイはその辺に挿しておけばつく」ということを言っているのを見た記憶があります。それを思い出して、培養土で挿し木をしたらどうなるかを調べたくなりました。
地面に植えることも考えましたが、場所の問題があったので今回はポットを使った挿し木だけにしました。
アジサイの挿し木のやり方は別の記事にまとめてあります。
アジサイの緑枝挿しの準備
挿し穂は例によって適当に取りました。たくさんやるのは面倒なので5本だけです。土はカインズホームの草花用の安い培養土を使いました。家にあった剪定バサミで挿し穂を作りました。
アジサイの緑枝挿し(1日目:2022年6月上旬)
実験的な挿し木なので、花(蕾)付きの挿し穂も用意してみました。花(蕾)付きを2本、普通の挿し木のように葉っぱを小さくしたのを2本、葉っぱを切らなかったのを1本の合計5本です。9cmポットに培養土を入れて、そのまま挿しました。
アジサイの挿し木(緑枝挿し)の経過【2022年】
培養土に挿したので、発根したらそのまま育てていくことができます。アジサイの成長速度を考えると、どこかで植え替えが必要な気がしますが、どうなるでしょうか。
アジサイの緑枝挿しの経過1(11日目:2022年6月中旬)
写真を撮るときにポットをくっつけすぎたので少し見にくくなっていますが、開花し始めたようです。葉っぱを切っていないものも元気そうです。
アジサイの緑枝挿しの経過2(15日目:2022年6月中旬)
小さい方の花付きが枯れたというか、腐ったというか、ダメになっていました。
写真を撮るために移動させたので記録としては残っていませんが、小さい方の花の上に大きい方の花が乗っかる形になっていました。そのせいなのか、茎が折れたようになっていました。ダメになったから折れたのか、折れたからダメになったのかはわかりませんが。
アジサイの緑枝挿しの経過3(56日目:2022年7月下旬)
右上の1本以外は、しっかりと発根したようです。その1本は花がついていた挿し穂です。他の3本は新しい葉っぱも出てきました。左上は葉っぱを切らずに挿したものですが、問題なく発根して成長を始めました。
発根していない1本を除いて、枝の数を増やすために剪定することにしました。先の方を少しだけ切りましたが、脇芽が出ていないところで切ることになったと思います。今後どうなるでしょうか。
発根していないと思っていた1本を抜いてみたら、少し根っこが出ていて、芽が2つありました。どちらも土に埋まった状態でした。写真だとわかりにくいと思いますが、赤い丸のついているところに芽があります。左側に横向きに飛び出ているのが土がついた根っこです。
そのままにしておけば新しい芽が出てくるところだったようなので、土に戻しました。このまま成長してくれるといいのですが。
アジサイの緑枝挿しの経過4(58日目:2022年8月上旬)
この日の写真はありませんが、葉っぱが黄色く、薄い感じになっていたので液肥をあげました。挿し木には緩効性肥料入りの培養土を使ったので大丈夫だと思っていましたが、肥料が足りなかったのかもしれません。
この辺の詳しい話は2022年の休眠挿しの記事に書いてあります。
アジサイの緑枝挿しの経過5(92日目:2022年9月上旬)
2022年8月上旬に液肥をあげてから葉っぱが緑になってきました。8月中にもう1回あげることも考えましたが、追肥の時期を考えてやめました。その追肥は8月下旬なんですが、すっかり忘れていました。
枯れたかと思った挿し穂(花がついていたもの)は根元から葉っぱが出てきていましたが、その後はあまり変化なしという感じです。葉っぱが緑なので枯れてはいないと思いますが、どうなんでしょうか。
アジサイの緑枝挿しの経過6(99日目:2022年9月中旬)
忘れていた追肥をしました。赤い花用の肥料を2本、青い花用の肥料を2本という感じで分けてみました。
根元から葉っぱが出てきたアジサイは青い花用の肥料にしました。写真では見えませんが、少し葉っぱが大きくなった感じがします。
アジサイの緑枝挿しの経過7(112日目:2022年9月下旬)
根元から葉っぱが出てきた挿し穂の葉っぱが増えてきました。今の時点でこのくらいだと、屋外での冬越しは難しそうです。アジサイは軒下で冬越しの予定ですが、これだけは室内に入れようかと思っています。
アジサイの緑枝挿しの経過8(140日目:2022年10月下旬)
秋になったので日当たりがいい場所に移動させました。西日にあたっても大丈夫だと判断したからです。根元から葉っぱが出てきた手前のアジサイも葉っぱが大きくなってきているので、順調に成長しているようです。
写真は間違っていないはずですが、撮影時に1本入れ忘れたみたいで、3本しかありません。
アジサイの緑枝挿しの経過9(179日目:2022年11月下旬)
本格的な冬が来る前に、霜対策として軒下に移動させました。一番小さいアジサイが冬越しできるか心配です。
アジサイの緑枝挿しの経過10(186日目:2022年12月上旬)
12月の追肥です。この時期に必要なのか疑問な感じもありますが、肥料の箱に書いてある通りに追肥をしました。赤い花用2本、青い花用2本です。
アジサイの緑枝挿しの経過11(197日目:2022年12月中旬)
アジサイの葉っぱを落として棒にしました。アジサイは葉っぱの色が変わってきたら葉っぱを落とした方がいいという情報を見たので、やってみることにしました。
アジサイの緑枝挿しの経過12(274日目:2023年3月上旬)
2022年の緑枝挿しは9cmポットと培養土を使ったので、鉢上げはしていません。それを12cmのスリットポットに植え替えます。
挿し木にも使った草花用の培養土に赤玉土の小粒を2~3割入れて、アジサイ用の肥料を元肥として加えます。肥料は赤い花用と青い花用を2株ずつに使います。
植え替えが完了しましたが、右から2番目のアジサイは写真ではわからないくらい小さい状態です。何とか根元から芽が出てきたアジサイなので、このまま育ってくれるといいのですが。
アジサイの緑枝挿しの経過13(299日目:2023年3月下旬)
一番小さかった1本以外は葉っぱが出てきて、冬越しすることができました。一番小さいアジサイはこのまま枯れていくような気がしています。
アジサイの緑枝挿しの経過14(357日目:2023年5月下旬)
青い肥料をあげていた1本が枯れてしまいました。植え替えのときにすごく小さかったので、想定内という感じです。
残りの3本に追肥。本当は4月上旬にも追肥が必要だったんですが、忘れていました。
アジサイの緑枝挿しの経過15(369日目:2023年6月上旬)
赤い花用の肥料をあげたアジサイの花だけが咲きました。青い花用の肥料をあげた方が花が咲かなかったので、2022年の緑肥挿しでは肥料で花の色が変わるか確認することができませんでした。
培養土を使った挿し木でしたが、5本中3本が成功です。アジサイの挿し木はかなり気楽にできるみたいです。
色が変わるか実験は、「アジサイの休眠挿し【2022年】」でもやっています。休眠挿しの方は挿し穂が多かったこともあり、両方の花が咲きました。
アジサイの挿し木(緑枝挿し)【2022年】まとめ
2022年のアジサイの挿し木は、培養土を使って適当な感じでやってみました。本当は挿し木用の土とか、肥料分のない土を使いますが、培養土でも挿し木できるかの実験です。
1本は途中で枯れて、1本は発根が遅めでした。3本は問題なく発根して、普通の挿し木と同じような経過をたどりました。
発根が遅かった1本は何とか冬越しできましたが、植え替えで枯れてしまいました。小さかったので、そのままにしていたらまた違ったかもしれません。
3本はその後も順調に成長して、2本は花も咲きました。かなり適当な感じで管理してきましたが、思った以上にうまくいったと思います。
5本中3本が成功なので、アジサイの挿し木は培養土を使っても問題なさそうな印象です。わざわざ挿し木用に土を買うのがもったいないと思うなら、培養土を使っても挑戦してみるのもいいかもしれません。
もしかしたら、庭の土でも挿し木できるかもしれないので、挑戦してみるのも面白そうです。