アジサイの挿し木(休眠挿し)【2022年】

2020年と2021年は梅雨に行う「緑枝挿し」(りょくしざし)をしましたが、2022年は「休眠挿し」にも挑戦しました。休眠挿しは緑枝挿しより難しいという話なので、実験的な意味合いも込めての挑戦です。

アジサイの挿し木(休眠挿し)【2022年】

2021年のアジサイの挿し木が冬越しに失敗しそうだったので、アジサイを増やすために休眠挿しに挑戦することにしました。休眠挿しに成功すれば、成長する期間が長いので冬越しも楽になるかもしれないという考えもあります。

もし花芽があったら開花するのか? という疑問もありましたが、花芽がどれかわからないので、適当な枝を切って挿し穂にしました。

アジサイを挿す(休眠挿し)【2022年】

アジサイの休眠挿しは初挑戦ですが、2回の緑枝挿しの経験から適当な感じで成功するだろうと考えての挑戦です。休眠挿しに失敗しても緑枝挿しがあるので、気楽にやることができます。

アジサイの挿し木のやり方は別の記事にまとめてあります。

アジサイの休眠挿しの準備

今回の休眠挿しは急遽決めたので、前に使っていたペットボトルの再利用です。記憶が正しければ、土も使い回しです。八重桜か何かの挿し木に使ったもの放置していて、それをそのまま再利用という感じです。

土の入れ替えどころか、土が入ったまま放置していたやつに水をかけて、それに挿したといういい加減なやり方です。土は鹿沼土の細粒を使いました。挿し穂を取るときに使った剪定バサミは、アジサイの挿し木で使い続けている家にある切れ味がいいとは言えない剪定バサミです。

アジサイの休眠挿し(1日目:2022年3月下旬)

適当な枝を選んで挿し穂を作りました。葉っぱが出てきているものと、まだ棒状のものの両方を選びました。花芽はあるのでしょうか。とりあえず、水揚げです。水揚げは1時間くらいだったと思います。

ペットボトルに2本ずつ挿しました。合計で10本です。

アジサイの挿し木(休眠挿し)の経過【2022年】

葉っぱが出ている挿し穂はそのまま育つと予想できますが、棒状の挿し穂はちゃんと発根して芽吹くのか気になるところです。

休眠挿しの経過1(32日目:2022年4月下旬)

全部の挿し穂から葉っぱが出てきました。最初から出ていた葉っぱはかなり大きくなりました。土が乾く前に水やりというのを続けました。

休眠挿しの経過2(41日目:2022年5月上旬)

大きい葉っぱが少し黄色くなっているような気がします。

休眠挿しの経過3(53日目:2022年5月中旬)

葉っぱは大きくなって数も増えてきましたが、大きい葉っぱはさらに黄色くなっています。

アジサイの鉢上げとその後(休眠挿し)【2022年】

八重桜の挿し木をしたついでに、アジサイの鉢上げをしました。どのタイミングで鉢上げするか迷っていましたが、緑枝挿しの時期になってきたので決行です。

休眠挿しの鉢上げ(69日目:2022年6月上旬)

そろそろペットボトルが小さくなってきた感じもするので、このくらいの時期に鉢上げした方がいいかなと思って、鉢上げすることにしました。全部の挿し穂から新しい葉っぱが出ているので、期待が持てます。

10本中10本が発根していました。夏の暑さを避けられるので、梅雨にやる緑枝挿しより簡単なのかもしれません。

いろいろな苗が入っていたポットに植えました。大きさはわかりませんが、9cmポット10.5cmポットくらいな感じでしょうか。最初は全部同じ大きさにするつもりでしたが、ぴったりすぎるものだけ大きめのポットにしました。

土はカインズホームの安い培養土を使いました。赤玉土を混ぜるか迷いましたが、面倒なので培養土だけにしました。鉢上げ後は、もともと置いてあった日陰で管理です。

休眠挿しの鉢上げ後1(83日目:2022年6月中旬)

鉢上げから2週間が経ったので、日向に出しました。鉢上げしたばかりということと、アジサイは半日陰くらいがいいということから、午前中だけ日が当たるところに置くことにしました。ダイソーで買ったキッチン用の台の上に並べてあります。

鉢上げしたときから比べると葉っぱも大きくなり、元気がある感じです。黄色くなっていた葉っぱは変わらない様子ですが。

ちなみに、置き場所は写真の場所ではなく、砂利の上です。

休眠挿しの鉢上げ後2(124日目:2022年7月下旬)

だいぶ大きくなってきました。このまま育てていこうと思いましたが、枝数を増やすために剪定をすることにしました。枝が多ければそれだけ花も多くなるかもしれないという考えからです。

1株だけ小さくて枝数が十分に見えたので、それだけは剪定しませんでした。あとは全部剪定しました。なるべく芽のあるところの上で切りました。どうなるでしょうか。

休眠挿しの鉢上げ後3(126日目:2022年8月上旬)

「休眠挿しの鉢上げ後1」と「休眠挿しの鉢上げ後2」を比べるとはっきりわかりますが、葉っぱの色が黄色く、薄い感じになっています。毎日の水やりではあまり気づかなかったんですが、写真で比べてみて驚きました。

調べてみたところ、肥料不足だと葉っぱの色が薄くなるようです。午前中だけ日が当たる場所に置いていたので日当たりの問題ではないことは確実で、根詰まりもしてなさそうでした。ということは、肥料不足で決まりだと思います。

この日の写真はありませんが、水やりのときにハイポネックスの液肥をあげました。夏は固形肥料より液肥の方がいいらしいからです。通常の倍率よりも薄めでいいという情報も見たので、薄めにしました。

これで葉っぱの色は緑に戻るでしょうか。

休眠挿しの鉢上げ後3(136日目:2022年8月中旬)

アジサイの色を変えるために用意してある肥料によると、次の追肥の時期は8月下旬のようです。粉や小さな粒の肥料なので、上から撒いて土と混ぜる感じになるんですが、土の表面の方まで根っこが来ているものがあったりしたので、いくつかのアジサイを植え替えることにしました。

8月は植え替え適期ではないと思っていましたが、調べてみたら植え替えても大丈夫という情報がいくつかあったので、植え替えを決めました。秋に植え替えするとストレスで花芽ができないかもしれないという情報があったのも理由の1つです。

ちなみに、液肥をあげてから葉っぱの色が少し緑になってきた気がします。病気なのか、日差しで焼けたのか、葉っぱの一部が茶色くなっていますが、気にしないことにします。

2022年の休眠挿しが成功したのは10本です。この10本を半分に分けて、赤アジサイ用の肥料と青アジサイ用の肥料を使い分ける計画でした。全部を植え替えることも考えましたが、花芽への影響を考えて、4本を植え替えることにしました。植え替えの影響を受けないアジサイの方を多くするという判断です。

鉢上げのときに根っこがたくさんあって大きめのポットに鉢上げした2本と、触った感じで根っこがたくさん出ていそうなアジサイ2本を選びました。大きめポットと小さめポットをセットにして、肥料を使い分けることにしました。

カインズホームの安い草花用の培養土赤玉土の小粒を2~3割混ぜて土を作りました。合うサイズの鉢を買うのはもったいなかったので、前に買っておいた4号(12cm)のスリットポットを使うことにしました。肥料は7号鉢に対して約20g(カレースプーン1杯)ということだったので、元肥として4号ポット2つに対してコンビニスプーン1杯半くらい入れてみました。

写真を撮り忘れましたが、そこそこ根っこは張っていました。根鉢の外側に白い根っこがしっかりと出ているくらいでした。鉢のサイズは5号の方がよかったかもしれませんが、買いに行くのも面倒だったので4号で我慢しました。

ラベルがなかったので、赤アジサイの肥料を入れた方によつぼし(イチゴ)のラベルを挿しておきました。水をたっぷりあげて完了です。本来であれば1週間くらいは日陰に置いておくんですが、もともと置いてあった場所(西日が当たらない場所)に戻しました。

休眠挿しの鉢上げ後4(160日目:2022年9月上旬)

2022年8月上旬に液肥をあげたアジサイたちの葉っぱが緑になってきました。やっぱり肥料不足だったようです。アジサイの肥料の説明によると7月上旬に肥料をあげることになっていましたが、それを忘れてしまったのが原因だと思います。

写真の上の方に並んでいる4本は植え替えをしたもので、他のアジサイより葉っぱが緑なのがわかります。赤用(左側)と青用(右側)の肥料を元肥として入れてあるので、植え替えをしていない液肥だけのアジサイと差が出た感じです。

ちなみに、8月下旬に肥料をあげることになっていましたが、これを書いているときに気づきました。ラベルを買ってきてあるので、肥料をあげるときに赤と青がわかるように全部のアジサイにラベルを挿す予定です。

休眠挿しの鉢上げ後6(167日目:2022年9月中旬)

植え替えをしなかった6本のアジサイを3本ずつに分けて、赤い花用と青い花用の肥料をあげました。本当は8月下旬だったんですが、すっかり忘れていました。植え替えした4本は元肥で肥料を入れたので、今回は肥料をあげていません。

ポットの色が黒とそれ以外に分かれていますが、意識せずに分けたらたまたま色が違っていました。ラベルを付けましたが、ポットの色でも区別がついてわかりやすくなっています。

休眠挿しの鉢上げ後7(208日目:2022年10月下旬)

日当たりがいい場所に移動させました。夏も終わったので、西日を避ける必要がなくなったからです。成長も順調なようで、まとめておくともっさりした感じになってしまいます。

休眠挿しの鉢上げ後8(247日目:2022年11月下旬)

冬に備えて、霜対策のために軒下に移動させました。奥にある夏に植え替えたアジサイがよく紅葉しています。

休眠挿しの鉢上げ後9(254日目:2022年12月上旬)

12月上旬になったので追肥しました。肥料の箱に書いてある時期です。2022年の休眠挿しは10本成功しているので、半分に分けて赤い花用と青い花用の肥料をあげています。2020年の挿し木は花が咲くまで2年かかっているので、こちらも来年は咲かないかもしれません。

休眠挿しの鉢上げ後10(265日目:2022年12月中旬)

アジサイの葉っぱを落として棒状態にしました。葉っぱが枯れてきたら葉っぱを落とした方がいいという情報を見つけたからです。

ひょろっとした枝があったり、ぐねぐね曲がった枝があったりするのが気になるところです。置き場所の問題で、密集した形で育てていた影響かなと思います。とりあえず、このまま育てていくことにします。

休眠挿しの鉢上げ後11(342日目:2023年3月上旬)

アジサイの植え替えをすることにしました。9cmくらいのポットを12cmのスリットポットに植え替えて、12cmのスリットポットを6号のスリット鉢に植え替えます。

土は草花用の培養土に赤玉土の小粒を2~3割混ぜます。アジサイ用の肥料を元肥にします。

赤い花用の肥料が5株、青い花用の肥料が5株です。冬に休眠挿しをしてから1年くらい経過したところですが、花芽ができているでしょうか。

休眠挿しの鉢上げ後12(367日目:2023年3月下旬)

冬越しできたようです。葉っぱが出ていない枝は枯れているのかもしれないので、もう少し様子を見てから剪定しようと思っています。

休眠挿しの鉢上げ後13(425日目:2023年5月下旬)

開花する前の最後の追肥。実は4月上旬の追肥を忘れていますが、見た目的には問題なさそうです。

つぼみができているアジサイもあるので、色別の肥料で花の色がどうなるか確認できます。少し開花してきている花もあるので、下の方だけの写真にしてあります。

休眠挿しの鉢上げ後14(437日目:2023年6月上旬)

開花しました。挿し木したのは10本で、この時点で残っているのが10本という好成績です。

ただ、花の色が変わることを期待して肥料を分けていましたが、同じような色の花が咲いたのが残念です。そういう品種なのでしょうか?

昔からあるアジサイで、品種とかも全くわからないので、調べようがありません。今度は専用の土も使って試してみようかな。

アジサイの挿し木(休眠挿し)【2022年】まとめ

アジサイの休眠挿しの初挑戦。梅雨時期の緑枝挿し(りょくしざし)と比べると難しいらしいので、多めに10本の挿し穂を用意しました。

何本か枯れてしまうことを想定していましたが、10本とも発根して鉢上げすることができました。意外な結果です。

これだけの数があるから、次の年にいくつかは花が咲くだろうと思って、青い花用と赤い花用の肥料に分けて育てることにしました。1本ずつでも花が咲いてくれれば、色が変わるアジサイの品種なのかの確認ができるからです。

夏も無事に過ぎ、秋になり、冬になり、生きているか枯れているかがわかりにくい季節になりました。冬越しは水やりがなかなか難しいです。

春になり、10本とも芽吹いてくれました。挿し木してから冬越しまでの成功率100%です。

梅雨時期になり、花も咲いてくれましたが、残念ながら花の色は同じでした。それでも、初めてのアジサイの休眠挿しは大成功です。

もしかしたら、アジサイは緑枝挿しより休眠挿しの方が簡単なのかもしれません。夏までにある程度育ってくれているので、夏越しが少し楽になるような気がしています。

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