ピノ・ガール(小玉スイカ)栽培1年目【2022年】

マイクロシードで種まで食べられるという小玉スイカの「ピノ・ガール」。たまたま種が売っていたので、育ててみることにしました。スイカ栽培は初めての挑戦です。

ピノ・ガール(小玉スイカ)栽培1年目【2022年】

「ピノ・ガール」の存在を知ったのは、「カーメン君ガーデンチャンネル」です。チャンネルでナント種苗さんに訪問する動画の中で出てきました。種が小さく、種ごと食べられるということで、ちょっと興味がありました。

ピノ・ガール(小玉スイカ)について

「ピノ・ガール」は、購入した種の袋によると、ナント種苗さんが作った特許出願中の品種のようです。マイクロシードと言うらしいんですが、種が一般的な小玉スイカの約4分の1の大きさだそうです。種は意外と高くて、5粒入りで400円くらいしたと思います。

スイカの実は約1.6キロで、糖度は13度程度に安定しているそうです。糖度13度がどの程度の甘さなのかわかりませんが、安定しているというのはありがたいところです。

種の袋の「栽培のポイント」には、「接木の場合~」など接ぎ木前提のようにも思える書き方になっています。そんな技術はないので、普通に育てていくことにしました。

種まきの時期は、冷涼地で3~4月、平暖地では12~3月・7月となっています。

ピノ・ガールの栽培【2022年】

ピノ・ガールの栽培は家庭菜園をやる中で決めました。家庭菜園の詳しいことは別の記事にまとめてありますが、家庭菜園用の苗を買いに行ったときにピノ・ガールの種を見つけたので、衝動買いしてしまいました。

種まきの時期からはズレていましたが、お試しな感じで挑戦です。お試しにしては種が高いのが気になるところですが。

ピノ・ガールの種まき(1日目:2022年6月上旬)

家庭菜園の端っこにピノ・ガールの種を蒔きました。5粒中2粒を蒔いたので、1つは発芽することを期待です。ただ、種まきの時期に入っていない6月に蒔いたので、どうなるかはわかりません。

なるべく土が乾かないように水やりをしていましたが、気づいたら表面が乾いていたということもあります。基本的には1日1回の水やりです。

残りの3粒をどうするか迷いましたが、この日だったか別の日にポットに蒔くことにしました。今から考えると3つのポットに1粒ずつ蒔けばよかったと思いますが、1つのポットに3粒蒔きました。使った土は家にあった野菜用の培養土です。

同じ日に大玉スイカも種を蒔きました。

ピノ・ガールの経過1(11日目:2022年6月中旬)

ポットに蒔いた方のピノ・ガールが発芽してきました。ポットは土の量が少なくてすぐに乾いてしまうので、発芽後も毎日水やりです。

この時点で、直播きした方は変化なしです。

ピノ・ガールの経過2(40日目:2022年7月上旬)

ポットのピノ・ガールが育ってきたので、植え付けることにしました。写真ではわかりにくいと思いますが、3つの種全部が発芽しました。1つが大きく育ち、2つは小さいという状況です。

直播きしたピノ・ガールは発芽しなかったので、大きく育った苗を直播きしたところに植えました。

小さい苗の方はガーデンフレーム2(イチゴ畑の跡地)に植えました。小さすぎるのでそのまま枯れるかもしれませんが、育ってくれたらラッキーというつもりで植えてみました。土の保湿のためにイチゴで使ってた敷き藁を敷きました。

しばらくは毎日の水やりです。この日は家庭菜園で木酢液とニームオイルの散布をしたので、ついでのピノ・ガールにも散布しておきました。週1ペースでやる予定です。

小さい苗を植えたガーデンフレームを「ガーデンフレーム2」と呼んでいる理由は、ガーデンフレームでの秋冬野菜(2022年)の記事に書いてあります。

ピノ・ガールの経過3(54日目:2022年7月下旬)

ガーデンフレーム2に植えたピノ・ガールの1本が枯れかけていました。少し掘り返されたような感じになっていたので、猫か何かに軽く掘り返されたのかもしれません。植え直して水やりをしました。回復してくれるといいのですが。

他のピノ・ガールは順調のようです。アリが大量にいると思ったら葉っぱの裏にアブラムシが大量発生していたので、指ですり潰しました。

ピノ・ガールの経過4(55日目:2022年7月下旬)

前日に枯れかけていたピノ・ガールが復活してきました。まだまだどうなるかわからないので、朝夕に水やりをしました。ついでに、直射日光を避けるために南側に支柱を立て、そこに培養土の袋をかぶせて日陰を作りました。

ピノ・ガールの経過5(60日目:2022年7月下旬)

夏野菜を植えた家庭菜園のピノ・ガールの摘芯をしました。時期的なことを考えて親ヅルだけ育てていくことも考えましたが、大玉スイカと同じように摘芯することにしました。

ガーデンフレーム2のピノ・ガールは枯れかけなかった方だけ摘芯しました(左側の写真)。アブラムシの被害なのか、葉っぱがくしゅっとなっているのが気になるところです。

枯れかけたピノ・ガールは完全に復活(右側の写真)。見つけたときはもうダメだと思いましたが、思っていた以上に強かったようです。日陰を作るために使っていた培養土の袋も外しました。

ただ、もともと成長が遅かったのに、枯れかけたせいでさらに成長が遅れてしまったと思います。親ヅルの摘芯をすると間に合わない可能性があるので、摘芯はしないで育てていく予定です。

ピノ・ガールの経過6(67日目:2022年8月上旬)

ガーデンフレーム2に植えたピノ・ガールが伸びてきたので、空中栽培にするためにネットを設置しました。支柱3本をコの字形に組んで、ガーデンフレームの内側に立てて、防虫ネットを上からかぶせた感じです。支柱も防虫ネットも少し弱い気がしますが、ピノ・ガールは小玉スイカなので耐えてくれると信じています。

一応、支柱は外側に傾けてあるので、いざとなったら外側に支えの支柱を立てようと考えています。ちなみに、支柱と防虫ネットはイチゴ畑で使ったものの再利用です。

右側のピノ・ガールが枯れかけたもので、摘芯はしていません。左側は摘芯してあるので子ヅルが伸びてきています。

ピノ・ガールの経過7(75日目:2022年8月中旬)

家庭菜園の方に植えたピノ・ガールが大きくなってきたので、ネットを張って空中栽培に移行しました。大玉スイカと比べると成長が遅いような気がしますが、無事に収穫できるでしょうか。

ガーデンフレームの方のピノ・ガールも大きくなってきています。枯れかけた右側の方が大きくなっています。左側はアブラムシが大量発生していたので、何度か退治しています。アブラムシの影響で成長が遅いのかもしれません。

写真はありませんが、ピノ・ガールにも追肥をしました。前回と同じ発酵鶏ふん20ccずつです。株元から少し離れたところに穴を掘って埋めました。

ピノ・ガールの経過8(85日目:2022年8月下旬)

家庭菜園とガーデンフレーム2のピノ・ガールの雌花が咲いていたので、人工授粉しました。ガーデンフレーム2は枯れかけた方です。

ちなみに、この数日前にガーデンフレーム2の雌花があるツルの向きを変えようとしたとき、折ってしまいました。大玉スイカと同じような感じでツルの向きを変えたんですが、それで折れてしまったということはピノ・ガールの方がツルが硬いのかもしれません。

ピノ・ガールの経過9(89日目:2022年8月下旬)

家庭菜園のピノ・ガールは経過8のものが見当たらない気がしますが、別の実と思われるものがありました。同じ実ならもう少し大きくなっているんじゃないかなと思います。

ガーデンフレーム2のピノ・ガールも経過8とは別のものですが、大きくなってきています。経過8の実は、その先のツルを折ってしまっていて、その影響なのかわかりませんが、落ちてしまったようです。

ピノ・ガールの経過10(96日目:2022年9月上旬)

ガーデンフレーム2のピノ・ガールが大きくなってきました。収穫時期は開花から35~38日ですが、開花日がわからないので収穫時期が正確にはわからない状態です。経過9での大きさから考えると、9月下旬~10月上旬頃が収穫時期かなと思っています。

ちなみに、家庭菜園の方のピノ・ガールの実は見当たらなくなってしまいました。

ピノ・ガールの経過11(123日目:2022年10月上旬)

ピノ・ガールを収穫しました。重さは量り忘れたのでわかりませんが、小さめだと思います。

甘さはそこそこで、初めてのスイカ栽培としては十分かなという印象です。種ごと食べてもあまり気にならなくて食べやすかったのが印象的でした。今年(2022年)は1個しか収穫できなかったので、来年(2023年)も挑戦する予定です。

ちなみに、実ができたのはガーデンフレームの枯れかけたピノ・ガールでした。

ピノ・ガール(小玉スイカ)栽培1年目 まとめ

たまたま種を発見して育てることにしたピノ・ガール(小玉スイカ)。種まきの時期から外れていたのでどうなるか心配でしたが、無事収穫することができました。種5個から苗3つ、スイカは1つという感じでしたが、成功と思いたいところです。

種ごと食べられるというマイクロシードのピノ・ガールでしたが、確かに種ごと食べられる感じでした。種を取るのが面倒な人にとって、ピノ・ガールはものすごくありがたい存在だと思います。

肝心の甘さですが、そこそこかなという感じでした。買ってきたスイカだったら残念な感じですが、初めて自分で作ったスイカなら十分と思えるくらいです。もう少し収穫を遅らせた方がよかったのか、これが限界だったのかはわかりません。

今回は空中栽培のためにネットを張ったりしましたが、収穫したのは地面につくところに着果したものでした。ツルが邪魔にならないようにネットを使った感じになってしまいました。

Twitterで空中栽培の写真を見て、来年は棚状にしてリベンジを計画しています。スペースをどれだけ用意できるかの問題はありますが、来年はもっとたくさんのスイカを収穫したいと思っています。

大玉スイカもそうでしたが、ピノ・ガールでも摘芯やツルの整理、着果させる位置などなど、思っていた以上に難しいものでした。それでも、ちゃんとしたピノ・ガールが収穫できたので満足しています。

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