小原紅早生(みかん)の栽培1年目【2022~2024年】

小原紅早生(おばらべにわせ)というみかんの品種があります。宮川早生(みやがわわせ)という品種の枝変わりで、赤みが強くて甘いみかんだそうです。スーパーなどではなかなかお目にかかれないので、気軽に食べられるみかんではないようです。

この小原紅早生を食べるには、ネットとかを使って購入するか、自分で栽培するか、という感じになります。みかんの木は庭にあってもいいかなと思っていたので、思い切って苗木を買って、育ててみることにしました。

小原紅早生について

小原紅早生は1973年に小原幸晴(おばらゆきはる)さんのみかん園で見つかった品種だそうです。宮川早生という品種の枝変わり(突然変異)で生まれたということです。

このみかんの存在を知ったのは、YouTubeの「カーメン君ガーデンチャンネル」です。

カーメン君の影響で育てることになった果樹は、フィンガーライムに続いて2つ目です。さらに、甘ひびきという梨も狙っています。

小原紅早生(みかん)の栽培1年目【2022~2024年】

小原紅早生は地植えで育てるつもりですが、植え付け予定地の準備ができる前に苗木を買いました。サルスベリの根っこを抜いたりするので、なかなか時間がかかりそうです。準備をしている間に苗木が売り切れてしまったら困るので、先に手に入れることにしました。

栽培記事は1年で1記事にしているので、本来なら「2022~2023年」になります。苗木を購入したのが秋なので、秋から秋の1年間の記録になりますが、春前からの春前の1年にしたいので、1年目は2022年秋から2024年春前(3月頃)にする予定です。

小原紅早生(みかん)の栽培【2022~2024年】

フィンガーライムは耐寒性の関係で鉢で育てていますが、小原紅早生はみかんなので地植えにする予定です。近所に地植えでみかんを育てている人がいるので、気候的には問題ないと思います。

本当なら苗木を買ってすぐに植え付けたかったんですが、植え付け予定地の準備が終わっていないので、最初の冬は購入したときのポットのまま育てることにしました。そのため、フィンガーライムと同じような防寒対策をする予定です。

小原紅早生の苗木選び

どんな果樹もそうですが、実がなるまでは時間がかかります。その時間を短縮するためには、何年か経過した苗木を購入する必要があります。でも、その分高くなるので悩ましいところです。

1年生苗を安く買って収穫まで時間をかけるか、収穫まで短くするために何年か経った高い苗木を買うか、という選択です。迷いましたが、途中で枯らしてしまう可能性も考えて、後者を選ぶことにしました。

購入したのは3年生苗で、しかも通常よりも大きい苗にしました。3年生苗で大きいのでその分高くなりましたが、育てる手間と費用を考えたら安いような気がします。

小原紅早生の栽培記録1年目1(1日目:2022年10月下旬)

小原紅早生の栽培を決めてから約2年。やっと小原紅早生の苗木を手に入れました。3月頃まではこのままの状態で管理して、それまでに植え付け予定地の準備を完了させる予定です。

1.3mくらいの大きさの3年生苗です。寒さ対策として、最低気温が8度未満の夜は屋内に入れて、晴れている昼間は基本的に屋外ということを考えています。本格的に寒くなる前にポットの部分をプチプチで巻いたり、葉っぱのところを不織布で巻いたりする予定です。

小原紅早生の栽培記録1年目2(36日目:2022年11月下旬)

小原紅早生のポットの部分をプチプチで巻きました。不織布で巻くことも考えましたが、基本的に室内に入れておくことにしたので、不織布は使わないことにしました。この状態で3月頃に地植えにするまで管理する予定です。

小原紅早生の栽培記録1年目3(131日目:2023年3月上旬)

3月上旬になって、気温が上がってきました。寒さも終わりが見えてきて、小原紅早生も無事に冬越しできそうです。

小原紅早生は地植えにする予定で、場所も決まっているのでその準備も進めています。準備の様子は植え付けの記録と一緒に紹介する予定です。

小原紅早生の栽培記録1年目4(148日目:2023年3月下旬)

小原紅早生を植え付けるために、穴を掘って土壌改良をすることにしました。植え付け場所はサルスベリがあったところで、サルスベリの切り株を抜くところからです。

ここから何日かかけて穴を掘りました。サルスベリの根っこを取るために必要以上に大きな穴になった気がしますが、石だらけなので必要だったかなと思っています。

深さは最大64cmくらい。

縦(南北)は約130cm。

横(東西)は約160cm。

掘り上げた土、牛糞たい肥、腐葉土、赤玉土(小粒)、もみ殻を混ぜて穴を埋めていきます。分量は目分量で、掘り上げた土と牛糞たい肥が同じくらいで、それの1~2割くらいの腐葉土と赤玉土(小粒)、もみ殻を2~3掴み、という感じにしました。

掘り上げた土が足りなくなったので、最後は黒土で代用しました。

埋め戻しには思ったより時間がかかりました。その日のうちに植え付けまでやろうかと思っていましたが、時間が足りず、植え付けは後日にしました。

植え付けのタイミングを待っている間に調べたところ、みかんは水が溜まらないように少し地面を盛り上げる形で植えた方がいいということでした。そのため、土を少し追加しました。

穴を埋めてから数日後、小原紅早生の植え付けです。プチプチと屋内管理で寒さ対策をしていましたが、この日で寒さ対策は終了。

小さな芽も出てきているので、無事に冬越しできたようです。植え付けで枯れてしまわなければいいのですが。

植えるための穴を掘りました。ポットの高さで合わせましたが、抜いてみたら思っていたより根っこが短かったので、少し穴を埋めました。

植え付け方法を調べたところ、土を落としてから植え付けた方がいいとのことだったので、ほとんどの土を取りました。小さな石がたくさんあったのが気になるところですが、多少は石があっても問題ないということなのでしょうか。

根っこを半分くらい埋めて固定して、上の方の根っこを広げながら植えていくそうです。接ぎ木部分を埋めないように気をつけます。

写真だとわかりにいと思いますが、根っこを全部埋めたら根元を避けて土を踏んで固めました株元を踏むと根っこが切れる可能性があるので、根元は踏まないようにした方がいいそうです。

根っこに水が集中するように、丸く土手を作ってから水やりをします。これも写真だとわかりにくいのが残念です。

支柱を立てて、水やりをして植え付け完了です。枝を南に1本、東西に1本ずつとなるように植え付けるのがいいらしいので、それに近い向きになるように植えました。

ちょっとぐらつくので支柱を追加しました。植え付け時に肥料はいらないそうなので、肥料はあげていません。

小原紅早生の栽培記録1年目5(159日目:2023年4月上旬)

アブラムシとかに対するバンカープランツとしてムギ類が使えるという情報を見つけたので、去年買って余っていたライ麦の種を蒔きました。場所は、植え付けのために掘ったところの北側の端っこ辺りです。

バンカープランツとは、害虫の天敵や病気の拮抗菌・天敵が生息する植物だそうです。下草になるような植物も用意した方がいいかなと考えています。

小原紅早生の栽培記録1年目6(166日目:2023年4月上旬)

植え付けしたときにあった小さな芽は、花芽だったようです。他にもたくさんあるので、順調にいけば何個か収穫できるかもしれません。

小原紅早生の栽培記録1年目7(180日目:2023年4月下旬)

緑肥に使える「クリムソンクローバー」の種を手に入れたので、小原紅早生の下草として種を蒔きました。ある程度育ったら雑草マルチとしても使おうと思っています。

小原紅早生の栽培記録1年目8(185日目:2023年4月下旬)

枝が真っ直ぐと伸びすぎているような気がしていたので、思い切って1本の枝を東側に広げるように引っ張ることにしました。

麻ひもを使って枝を引っ張り、大きめの石で固定しました。石の位置調整に苦労しました。

全部の枝につぼみがついていて、新芽が全く出ていなかったので、引っ張った枝のつぼみを全部取りました。摘蕾(てきらい)と言うらしいです。

新芽が出ていないことが気になって調べていたら、摘蕾すると隔年結果を修正することができるという情報を見つけたからです。

つぼみを取らずに、実になってから摘果(てきか)する方法もあるようです。どっちにしろ取るなら、つぼみのうちの方が無駄にエネルギー使わなくていいんじゃないかなと思って、摘蕾(てきらい)にしました。

取ったつぼみは下に落としておきました。そのうち土になって、小原紅早生の栄養分になってくれるはずです。

小原紅早生の栽培記録1年目9(190日目:2023年5月上旬)

開花しました。今年は木を育てるのを優先しつつ、少しでも収穫できればと考えています。

今のところ、3~4個収穫できればいいかなというつもりでいます。それでも多すぎるのかもしれませんが。

気になっているのが葉っぱが黄色くなってきていること。植え付け時は肥料はいらないという動画を見たのでその通りにしましたが、それがよくなかったのかもしれません。

水やりがいい加減になっているのも影響してそうです。植え付けるとどうしても放置気味になってしまいます。

小原紅早生の栽培記録1年目10(193日目:2023年5月上旬)

肥料不足な可能性があるので、ハイポネックスの液肥で肥料をあげることにしました。これで回復するといいのですが。

全体的に色が薄くなっています。それでも花が咲いたりしていて、枯れてはいないようです。

小原紅早生の栽培記録1年目11(198日目:2023年5月中旬)

葉っぱは黄色いままですが、実のようなものができていました。自然に落ちてしまうものもあると思いますが、いくつか残ってくれるでしょうか。

小原紅早生の栽培記録1年目12(222日目:2023年6月上旬)

夏肥の時期らしいので、花ごころさんの「ぎゅぎゅっとビタミンC レモン・ミカン・柑橘の肥料」をあげました。

袋の後ろには、9~11号(3~4年生)の夏肥は20gと書いてあります。庭植えの場合は鉢植えの10倍が目安となっていますが、そんなにあげて大丈夫なのか心配になります。

少ない場合はあとから追加できるので、2か所に20gずつ、合計40gの肥料を埋めました。これで葉っぱの色が変わったりするのでしょうか?

実の方は、しっかりと実のようになってきました。このまま放置すると木の成長に悪影響がありそうなので、いろいろ調べた上で摘果しようと思っています。

小原紅早生の栽培記録1年目13(232日目:2023年6月中旬)

実は順調に大きくなっているようです。もう少ししたら摘果しようと思っています。

摘蕾(てきらい)をした枝に新芽が出てきました。このまま大きくなってくれるといいんですが、どうなるでしょうか?

小原紅早生の栽培記録1年目14(263日目:2023年7月中旬)

とうとう枝が枯れ始めました。これは危険です。出てきていた新芽も大きくならずに落ちてしまっています。

土壌酸度計を買って調べたところ、塩分濃度(左)も酸度(右)も問題なさそうです。単純に水不足でしょうか?

花が咲いたりしていたので安心していましたが、念のため水やりした方が良さそうです。雨が降らなかった日はバケツ1杯の水やりをしようと思います。

実は大きくなっています。この辺のアンバランスさがよくわからないところです。

いくつか残して摘果しました。本当は全部摘果した方がいいとは思いますが、今のところは収穫できるように残しておきます。

小原紅早生の栽培記録1年目15(273日目:2023年7月下旬)

新芽が出てきました。水やりを続けていたのがよかったようです。

考えてみたら、前に新芽が出ていたのは雨が多かった時期な気がします。新芽が出ないのは単に水切れだったようです。枯れなくてよかった。

小原紅早生の栽培記録1年目16(285日目:2023年8月上旬)

どうしようか迷っていた枯れ枝を剪定しました。

新芽はどんどん大きくなっています。雨が降らなかったら水やりというのを続けているので、その効果が出ているんだと思います。

新芽は出ていますが、ハモグリバエの被害にもあっています。無農薬栽培をしたいので、このまま見守るしかないのでしょうか?

模様の先端にハモグリバエがいたら退治するみたいな情報を見つけたので、たまにやってみることにします。

実の方は順調に大きくなっています。この枝に4個は多すぎるので、どこかで摘果するつもりです。

小原紅早生の栽培記録1年目17(305日目:2023年8月下旬)

実も大きくなって、枝が下がってきました。

最後の摘果。1本の枝に1個にしたかったんですが、2本の枝にしか実がついていなかったので、この枝は2個にしました。

もう1本の枝に残っていたのは1個なので、そのままです。今年の収穫は最大で3個の予定です。

小原紅早生の栽培記録1年目18(319日目:2023年9月上旬)

葉っぱがかじられていると思ったら、大きなアゲハの幼虫がいました。申し訳ないけど、お引越ししてもらいました。

小原紅早生の栽培記録1年目19(327日目:2023年9月中旬)

気づいたら小原紅早生が赤しそに覆われていました。実も赤しそに隠れかけているので、あまりよくなさそうです。

赤しそをバッサリと剪定。本当はしその実を取る予定でしたが、他にもまだあるので切ってしまいました。

小原紅早生の栽培記録1年目20(356日目:2023年10月中旬)

実が黄色くなってきました。水切れでの新芽が出ない騒動を乗り越えて、購入から1年で収穫できそうです。

1個だけの方が黄色くなっているようです。早く収穫できるように3年生苗を買ったのがよかったかなと思っています。

小原紅早生の栽培記録1年目21(382日目:2023年11月中旬)

みかん色になりました。調べても収穫のタイミングがよくわからず、どうするか迷います。3個しかないから、慎重になってしまいます。

迷いに迷って、1個だけ収穫してみました。早すぎるかなとか、いろいろ考えながら思い切りました。

味は普通にみかんで、甘さはそこそこといった感じ。もしかしたら、まだ早かったのかもしれません。残りの2個はもう少し待つことにします。

小原紅早生の栽培記録1年目22(401日目:2023年11月下旬)

気づいたら、1個落ちていました。完熟したからなのか、単に強風とかの影響なのか。

切ってみたら、一部がダメになっていました。種もできていたので、切らなければ種から育てられたかもしれません。

見た目はちゃんとみかんでしたが、内側の皮が硬くて、薄味でした。残念…。

小原紅早生の栽培記録1年目23(403日目:2023年12月上旬)

最後(3個目)の収穫。やっぱり甘さはいまいちでした。水切れとかあったので、仕方ないかなと思っています。

それより問題なのが、秋の追肥を忘れていたことです。今からだと遅いので、肥料は春まで待つことになるみたいです。

小原紅早生の栽培記録1年目24(491日目:2024年2月下旬)

防寒なしで冬越し中。葉っぱにかなりダメージがあるようなので、ちゃんと春に芽吹いてくれるか心配です。

これは新芽でしょうか? 枝の感じは枯れていないようなので、このまま冬越しできることを祈っています。

小原紅早生の栽培記録1年目25(519日目:2024年3月下旬)

寒肥をあげます。「今度やろう」と思って先延ばしにしていたら、3月下旬になってしまいました。ギリギリ3月中なので、よしとします。

肥料の袋(花ごころさんの柑橘用肥料)に書いてある量をあげようと思ったら、残りが足りませんでした。後日、肥料を買ってきて追加しました。

小原紅早生の栽培記録1年目26(545日目:2024年4月下旬)

葉っぱの色が緑になってきたような気がします。寒さ対策なしでしたが、冬越しすることができました。

新芽も出てきています。隔年結果対策で摘蕾と摘果をしましたが、今年も花芽がついてくれるでしょうか?

小原紅早生(みかん)の栽培1年目【2022~2024年】まとめ

カーメン君ガーデンチャンネルに影響されて苗を購入した小原紅早生(みかん)。早く収穫したかったので、3年生苗を買いました。

秋に苗を買って、冬も終わる頃の3月に植え付け。水やり不足で新芽があまり出ないという問題はありましたが、地植えで冬を越すことができました。

花も咲いてくれたので、摘蕾と摘果をしながら3個だけ収穫しました。甘さがいまいちだったので、2年目の収穫に期待したいところです。

みかんは隔年結果があるので、その対策もしました。実をならせる枝以外は、つぼみを全部取ってしまうといいという情報があったので、枝を選んで摘蕾(てきらい;つぼみを取ること)しました。

その効果が出るかはこれからですが、まだまだ小さい木なので、気長に育てていこうと思います。

続きは2年目の記事としてまとめる予定です。

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