種から育てたサルスベリには何色の花が咲くのでしょうか?
Google大先生に聞けばすぐに答えがわかるこの質問に答えるために、サルスベリを種から育ててみることにしました。種をつけたサルスベリと同じ色の花が咲くのでしょうか? それとも違う色の花になるのでしょうか?
種から育てたサルスベリの花は何色?
サルスベリは「百日紅」と書くことからわかるように、長く花が咲く花木です。街路樹として植えられていたりすることもありますね。名前に「紅」という感じがありますが、白い花のサルスベリもあります。
そんなサルスベリですが、種から育てると何色の花が咲くのでしょうか?
種から育てたサルスベリの花の色の仮説
多くの植物は受粉をすることで実・種をつけます。めしべの遺伝子と花粉(おしべ)の遺伝子が混ざるということだと思うので、その影響が花にどんな感じで出てくるのかが、花の色を決めるだろうと想像できます。
花の色の仮説としては、3つあるかなと思います。
- 種をつけたサルスベリと同じ色の花が咲く
- 近くにあるサルスベリと同じ色の花が咲く
- 全く違う色の花が咲く
人工授粉するとはっきりした結果が出ると思いますが、そこまでできないので、自然にできた種を使って実験です。
種から育てたサルスベリの花の色実験
種から育てたサルスベリの花が何色になるのかの実験をするためには、サルスベリの種を手に入れる必要があります。種は庭にあるサルスベリから取りました。というより、庭にあったからこの実験を思いつきました。
実験に使ったサルスベリ
まず、実験に使ったサルスベリについて紹介します。
庭に何本かサルスベリがありましたが、それをすべて根元から切ってしまいました。サルスベリはひこばえという芽がたくさん出てくるようで、サルスベリの切り株から新しい芽が出てきたので株更新という形で育てることにしました。
サルスベリの花の色は2つで、白とピンクです。上の写真がピンクのサルスベリの花です。白のサルスベリの写真はありませんが、真っ白なので写真がなくても想像する色に差は出ないと思います。
この2つのサルスベリから種を取って、育てていきます。
- 白
- ピンク
サルスベリの種まき
サルスベリの種まきについて調べてみると、種を取ってすぐに撒く方法と、濡らしたキッチンペーパーなどにくるんでおいて春になってから撒く方法の2つがあるということでした。どちらの方がいいのかわからなかったので、両方試してみることにしました。
まずはサルスベリの種を取って、濡らしたキッチンペーパーにくるんで保管の方をやりました。2020年12月中旬です。
サルスベリの種は実の中に入っています。薄い羽根のようなものがついているので、落ちるときにひらひらと舞って、少し離れたところに落ちる感じなのかなと思います。実の感じからして、鳥が食べて運んでいくことは想像できないですからね。
濡らしたキッチンペーパーに種をくるんで、ダイソーで買ってきた小さいタッパーに入れました。確か、冷蔵庫保管したと思います。ナンテンも一緒に保管しました。
種を取った4日後の2020年12月中旬、サルスベリの種を蒔きました。プランターに種まき・挿し木用の土を入れて、割り箸で適当な深さの穴をあけてからその中に種を1粒ずつ入れました。先に土に水をかけて、種を蒔いてからさらに水をかけました。
冬になると土が凍ってしまうかもしれないので、防寒対策として敷き藁を大量に敷きました。乾燥防止にもなるので、一石二鳥です。春になるまで土が乾かないように水やりをしましたが、敷き藁のおかげか、あまり乾かなかったので、適当なタイミングで水やりをしていました。
春になった2021年4月上旬、冷蔵庫保管していたサルスベリの種を蒔きました。発根とかはしていなかったと思います。3cmポットに種まき・挿し木用の土を入れて、数粒ずつ蒔きました。
サルスベリの発芽後の植え替え
2021年7月上旬にピンクのサルスベリを中心に植え替えをしました。なぜ白のサルスベリを後回しにしたのかは忘れましたが、たぶんピンクの方が大きくなっていたからかなと思います。
写真にあったのは春に種まきしたものだけだったんですが、プランターに蒔いたサルスベリも発芽はしていました。途中で枯れたのか、写真にないだけで植え替えしたのかはわかりません。管理のことを考えれば、冷蔵庫保管が楽でいいかなと思います。
4日後に白のサルスベリの植え替えをしました。これで発芽してそこそこ大きくなったサルスベリは全部植え替えしたことになります。
今回は種から育てたサルスベリの花の色を調べる実験なので、その後の経過は省略します。基本的には普通に水やりして、肥料をあげて、鉢増しして、という感じに育てました。
種から育てたサルスベリの花の色
種から育てたサルスベリは花が咲くまでどれくらいの時間がかかるのでしょうか? それさえも調べずにやっている実験なので、いつ終わるのかもわかりません。途中で枯らしてしまって、結果が出ないで終わる可能性もあります。
そんなことを思っていましたが、種から育てたサルスベリが花を咲かせ始めたので、その都度結果を報告していくことにします。
白のサルスベリの種から育てた花の色
2022年8月上旬、白のサルスベリの種から育てたサルスベリの花が咲いていました。勝手なイメージですが、受粉によって花の色が混ざるのであれば、白の花が咲くのは珍しい可能性もあります。して、何色の花が咲いたのでしょうか?
薄めのピンクというか紫というか、そんな感じの色でした。白でもないし、庭にあるサルスベリとも色が違います。
2022年8月中旬、別の白のサルスベリの種から育てたサルスベリの花が咲いていました。
最初に咲いた花と比べると少し薄い感じがしますが、基本的には同じような色で、薄めのピンクというか紫でした。もともとあったピンクのサルスベリとの比較写真の通り、違う色の花が咲いています。
両方とも3つ目の仮説「全く違う色の花が咲く」に当てはまるという結果になりました。
もしかしたら、同じ実にできた種からは同じ色の花が咲くのかもしれません。そこまで考えて種を分けていなかったので、さらなる実験が必要な気がします。
ピンクのサルスベリの種から育てた花の色
2021年8月下旬、ピンクのサルスベリの種から育てたサルスベリの花が咲いていました。種まきをした年に花が咲くとは思っていなかったので驚きです。花の色は何色でしょうか?
なんと濃いめのピンクでした。この色は庭のサルスベリとは違うので、3つ目の仮説「全く違う色の花が咲く」ですね。庭にあるピンクのサルスベリと色を比べると違いがわかると思います。