じゃがいもは痩せた土地でも育つという話を聞いたことがあります。それが本当なのか、調べてみようと思います。
【じゃがいも袋栽培比較】ポテトバッグ vs 培養土+追肥 vs 培養土のみ【2024年】
じゃがいもの袋栽培専用として販売されているものには、プロトリーフさんの「ポテトバッグ」、花ごころさんの「ジャガイモ収穫キット ゴロゴロ村」があります。
他にもあるかもしれませんが、今のところ知っているのはこの2つです。肥料に関しては、ポテトバッグは追肥なし、ゴロゴロ村は追肥ありという違いがあります。
痩せた土地でも育つと聞いたことがあるじゃがいもは、もしかしたら追肥は必要ないのかもしれません。それを確かめる実験をしようと思います。
【じゃがいも袋栽培】ポテトバッグ vs 培養土+追肥 vs 培養土のみ(2024年)
じゃがいも栽培の追肥の効果を調べるため、プロトリーフさんの商品を使って比較実験をします。使うのは、「ポテトバッグ」と「花と野菜の有機培養土(12L)」です。
ポテトバッグは追肥なしなので、そのまま育てます。培養土(花と野菜の有機培養土)は追肥のあり・なしで2袋使います。
追肥に使うのは有機化成(8-8-8)です。追肥のタイミングと量に関しては、「ゴロゴロ村」を参考にします。
種いもは「ぽろしり」を使います。2024年はぽろしり祭りというくらい、実験でぽろしりを育てまくっています。
- 種いもの品種は「ぽろしり」(2個ずつ)
- ポテトバッグ、花と野菜の有機培養土+追肥あり、花と野菜の有機培養土のみで比較
- 追肥は有機化成(8-8-8)で、タイミングと量は「ゴロゴロ村」を参考
- ポテトバッグでの育て方(深植え)を栽培
- 芽かきをしない
- 袋は隣に置いて、環境に差が出ないようにする
- 一番大きいじゃがいもの重さ、全体の重さで比較
【追肥比較】ポテトバッグ vs 培養土+追肥 vs 培養土のみ 1(1日目:2024年3月下旬)
追肥の効果の実験スタート。ポテトバッグも培養土も12Lなので、培養土の量による差はありません。メーカーも同じなので、純粋な比較になると思います。
ポテトバッグに合わせて、培養土の量を調整して植え付けます。種いもの上下にある土の量は、3つの袋で同じくらいになっているはずです。
培養土の袋は光が通るので、遮光のために裏が黒い培養土の袋をかぶせました。この状態で収穫まで育てます。
雨が当たらない日陰に置いて、発芽を待ちます。
【追肥比較】ポテトバッグ vs 培養土+追肥 vs 培養土のみ 2(19日目:2024年4月中旬)
発芽しました。
「ポテトバッグ」は芽が1つ。葉っぱはまだ小さい状態です。
「培養土+追肥」も芽は1つですが、葉っぱがしっかりと開いています。
「培養土のみ」はまだ発芽していません。発芽まで日陰で待つことも考えましたが、3袋とも日当たりのいいところに移動させることにしました。
【追肥比較】ポテトバッグ vs 培養土+追肥 vs 培養土のみ 3(22日目:2024年4月中旬)
「培養土のみ」も発芽しました。日当たりのいいところに移動させて、問題なかったようです。
「ポテトバッグ」と「培養土+追肥」も順調に成長しています。
【追肥比較】ポテトバッグ vs 培養土+追肥 vs 培養土のみ 4(27日目:2024年4月下旬)
「ゴロゴロ村」での栽培に合わせて追肥をします。使う肥料は有機化成肥料(8-8-8)です。
「培養土+追肥」はしっかりと育っているようです。
有機化成肥料は、「ゴロゴロ村」と同じ22.5gを投入します。これが1回目の追肥で、また「ゴロゴロ村」に合わせて2回目の追肥をする予定です。
肥料を適当にばら撒いて、培養土と混ぜておきます。
「ポテトバッグ」は少し寂しい感じです。小さい芽が出てきているので、それが大きくなってくれることを期待。
「培養土のみ」は順調に成長中のようです。追肥の有無で成長に差が出るでしょうか?
【追肥比較】ポテトバッグ vs 培養土+追肥 vs 培養土のみ 5(41日目:2024年5月上旬)
左から、「ポテトバッグ」、「培養土+追肥」、「培養土のみ」。ポテトバッグの成長が少し悪いのか、培養土の成長が良すぎるのか、という感じです。
花芽が出てきました。順調に成長中のようです。
花芽が出てきた頃に2回目の追肥をするそうです。1回目と同じで、有機化成肥料(8-8-8)22.5gを追肥します。
【追肥比較】ポテトバッグ vs 培養土+追肥 vs 培養土のみ 6(90日目:2024年6月下旬)
葉っぱが枯れてきたので、収穫します。「ポテトバッグ」は途中で成長が止まってしまったので、参考記録くらいに考えるのがいいかなと思います。
一番大きいじゃがいもの重さを比較。
「ポテトバッグ」が90.5g(参考記録)、「培養土+追肥」が170.0g、「培養土のみ」が123.8gでした。追肥の効果がしっかりと出てる感じです。
次の全体の重さで比較します。
参考記録の「ポテトバッグ」は180.4g。残念な結果です。
「培養土+追肥」は1118g。種いも2個から1kgを超える収穫です。
「培養土のみ」は720.5g。これでも十分かなと思える重さでした。
ポテトバッグと培養土で違いが出るかも知りたかったんですが、途中で成長が止まってしまって残念です。2023年もそうだったので、育て方に問題がありそうな気がします。
培養土の追肥の有無では、追肥をした方がたくさん収穫できるという当たり前の結果になりました。肥料の金額を考えれば、追肥した方がお得かなと思います。
【じゃがいも袋栽培比較】ポテトバッグ vs 培養土+追肥 vs 培養土のみ【2024年】まとめ
じゃがいも栽培で、追肥の効果がどれくらいかを実験で確かめてみました。追肥がいらないポテトバッグとも比較。
ポテトバッグは途中で成長が止まって、参考記録くらいの扱いになってしまいました。ちゃんと育ってたら、どうなってたかが気になるところです。
追肥の有無については、当たり前のように追肥した方がたくさん収穫できました。肥料価格とじゃがいも価格を考えれば、追肥した方がお得かなと思います。